New Years Decorations
迎春 明けましておめでとうございます。 今回はお正月を迎えるにあたって私たちが準備するお飾りについて少しだけご紹介しようと思います。お正月は年神様という新年の神様をお迎えするための行事です。年神様がおうちにやってきて、私たちに生きる力と幸福を与えてくださるのです。 改めてそう考えながら迎える新年は少しいつもと違う感覚です。 私たちは、そのために門松や注連飾りを飾って準備をします。いつもどんな注連飾りを選んでいますか? 注連飾りは、ご存知の通りしめ縄を使って作られたもの。しめ縄は神様の領域と現世を隔てる結界になり、その中に不浄なものが入らないようにするという意味があります。 天照大神が天の岩戸から出た際に、再び天の岩戸に入らないように縄で戸を塞いだという日本神話に由来しているそうです。 注連飾りは地域によって様々な種類がありますよね。今回ご紹介している写真のお飾りは、西日本で使われているごぼう注連に藁の前垂れがついた三重県伊勢地方のものです。普通、左側が神聖、右側が俗と言われ、神様から見た時にごぼう注連は太い方を左に飾ります。私たちから見て右側。で

詩
精神の進化の果てを夢見て スティーブ・ヴァンデンドルプの作品を見て 精神の進化の果てを見てやろう 純粋なるアートごころ 決断の直線が引かれ 覚悟の曲線が潔く交わるとき アルモニア 調和の願いが叶う 赤と黒 異うふたつが混じわるとき アルモニア 調和の願いが叶う 絶対なるたしかな目が じっと見つめている 青い空 青い海 青い地球 アルモニア 平和への願いが叶う 現代のアートだからと言って、 前衛的だとは限らない。 二 〇世紀の、狂わされた、こわ された精神を引きずったままの 作品が多いなか、スティーブ・ ヴァンデンドルプの作品のうつく しいこころが際立って輝いていた。 私は、時空の殻を破って、人類の 精神の進化の果てを夢見ていた。 アルモニア 和解 協調 調和 民族 人種 人類ひとつになる夢を 二〇一 四年四月二日 渡辺 正治 ................................................................................................................

NENGAJO
年賀状 今回のテーマは年賀状。ということで、年賀状の歴史を初めて知りました。なんと日本で初めて年賀の書状が取り交わされたのは7世紀後半のことだということですが、残念ながら史料は残っていないそうです。 平安時代後期に、藤原明衡という 方によってまとめられた往来物(手紙文例集)の中に数編残されているそうで、貴族階級の中では離れている人への年賀書状が広まり始めていたそうです。 江戸時代になると、裕福な武士や商人の間で飛脚を使って書状を送っていました。 この習慣が一気に一般へ広がったのは、明治6年に初めてハガキが発売されてからです。でも、最初のハガキは二つ折りだったそう。通信面を中に折りたたむ感じでした。やっぱりオープンに見せることに抵抗があったのでしょうね。 さて、自分の今年の年賀状はこれ。年賀状を作る活版印刷のワークショップに参加して作ってきました。活版印刷を教えてくださったのは、いつもお世話になっている、つるぎ堂の多田さん。私の名刺も作っていただいています。 年賀状のデザインの絵も多田さんの作品で、この中から好きな絵のカードを選びます。わたしは犬の

TOKYO NATIONAL MUSEUM
東京国立博物館 先週の東京散歩の終点に選んだ東京国立博物館には、数多くの重要文化財が展示されています。 特に法隆寺宝物館が好きで、ここが一番の目的です。モダンな建築も好きですし、なにせ沢山の菩薩立像がお出迎えしてくれる第2室は、あまりの美しさに息をのみ、訪れるたびに入り口で立ち尽くすほどの迫力です。法隆寺献納宝物の金銅仏はいずれも7世紀、飛鳥時代のもので、30〜40cmと小さく、多くは豪族たちが個人的に礼拝のために使っていたものだろ うと言われています。 光背も同じ頃のもので、仏像と一致しないものは別に展示してあり、とても繊細で美しい。 ひとりひとりのお顔の表情や手の動きを見ているだけで穏やかな気持ちになります。 となりの第3室には飛鳥時代から奈良時代の伎楽面が展示してあります。伎楽というのは大きな仮面をつけて寸劇を交えながら音楽とともに野外を練り歩くという、仏教の儀式で7世紀前半に朝鮮半島の百済から伝えられたと言われています。7世紀後半から8世紀にかけて盛んに行われていましたが、次第に衰退し途絶えてしまったのだそう。 その他にも2階には仏具や楽

TOKYO GUIDE
今週、私は友人の真知子と一緒にお散歩に出掛けました。彼女が今回この為にお散歩コースをコーディネートしてくれました。第一回目の”東京散歩”は淡路町から始まって、東京国立博物館の中にある、法隆寺宝物館に向かいます。 では、出発しましょう♪ 9:00 淡路町駅 A3出口 9:05 近江屋洋菓子店 ここで朝ごはん。好きなパンを選んでドリンクバーを注文。ドリンクバーは620円でジュース、スープ、コーヒー、紅茶がお代わり自由。わたしが注文したものすべてで1000円くらいでした。天井が高くて、ミッド・センテュリーなインテリアに懐かしい雰囲気が漂っています。 10:30 神田 志乃多寿司 ここでお昼ご飯を購入。太巻き詰合せ950円。 11:20 湯島天満宮 有名な学問の神様のいる湯島天神。銀杏が色づいていてとても綺麗でした。やはり絵馬の数はすごかった。 12:00 東京国立博物館 日本で最も古い歴史のある博物館なのだそう。4つのギャラリーがあり、11万6000点の所蔵品の中、国宝が88点、重要文化財が634点。すごい。入場料は620円で、すべての常設の展示を見

SUSHI
季節のお寿司 日本には四季があり、海に囲まれているので季節季節の旬の素材を味わいことができますね。本当にしあわせなこと。そして、海外の方は日本といえばお寿司をイメージするでしょう。ということで、シーズンごとにお寿司のリポートをしたいと思います。 わたしは、先日初めて知ったのですが、オランダの方々も生でお魚を食べる習慣があるんですって。次回訪れる時にトライしたいと思います。 それでは、いただきます! ・なまこ酢(左) 鰹出汁で追い鰹をして食感を残しつつまろやかなお味。なまこは能登、石川県より ・白子ポン酢(右) 白子の季節、いいですね〜。 白子は北海道より。 ・平目の昆布締め 昆布締めのちょっとトロっとした感じ、好き。平目は青森県より。 ・墨烏賊 烏賊の中でも歯切れが良く握りに合うんだそう。墨烏賊は小柴、神奈川県より。 ・鰹(トロ) 冬は脂が乗って一番美味しい季節。 鰹は三陸より。 ・鯵 鯵も定番だけどこの時期がおすす め。鯵は出水、鹿児島県より。 ・小鰭(コハダ) こはだは出世魚ですね。 シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロ。シンコの時期はマグロに

JAPANESE TRADITIONAL COLOUR STEVE VANDENDORPE, IN TOKYO,
今回はベルギー人画家、スティーブ・ヴァンデンドープさんを紹介したいと思います。 去年は日本とベルギーの友好150周年記念の年でした。日本でもたくさんのイベントが開催され、その一つとして、彼の個展が東京で行われました。 この個展の為に、彼は日本の伝統色を使って、日本の季節をイメージした12ヵ月の絵を完成させました。春・夏・秋・冬とそれぞれに6色ずつ選び、その中から3色と黒と白を使って一枚の絵を仕上げるという法則で描いたのです。 彼にとって色彩は、構図の中のバランスの為だけではなく、深みを表現するものとして使っているのだそう。 そして今回は日本とベルギーの文化の融合を念頭に置いて、彼の特徴的なカーブと直線と円形を使って表現してくれました。彼の独特な構図は幾何学的なものと、生物的なもののフォルムから構成されいて、今世紀初頭の構成主義に影響を受けています。 では、今回彼が選んだ色を紹介します。 日本の色の名前は植物や動物、鉱物がついているものが多いですね。 [春]3〜5月 [夏]6〜8月 桜色 薄浅葱色 紅梅色 若竹色
