禅寺の夏みかん
禅寺の夏みかん 5月下旬、東京のあちこちで見かける夏みかん。実がなるまでは、何の木か意識しないのに、薄オレンジ色の実がたわわに実り始めると、突然注目の的となる。 我が家では港区三田にある南臺寺さんの夏みかんを、毎年いただいて母がマーマレードにして食卓を彩ります。今回はそんななつみかんのおすそ分け。 夏みかん 2キロ 果肉+水 2カップ きび砂糖 500g〜750g ①夏みかんはたわし又はブラシで優しく洗い、汚れを落とし皮と身に分ける。 ②皮は3cmの長さで縦に薄切りにし、ボウルに入れ、ひたひたの水でもみ洗いし、水気を切る。 ③果実は、タネと薄皮を取り除き、水を加えてミキサーにかけ、ザルで漉す。 ④鍋に②と③を入れて、軽くかき混ぜ2時間ほど置き、火にかけて、沸騰したら火を弱め、弱火で30分ほど煮る。 ⑤④にきび砂糖を加え、鍋底をゴムベラ又は木べらでよくかき混ぜながら、更に30分煮て煮詰める。 出来上がったマーマレードは、よく冷まし、清潔なビンに入れて冷蔵庫で保存。無添加なので、1週間で召し上がってください。 M.W. 梅雨が近づいてく


FRAGRANCE OF THE LILY
百合の香り 幼少期の花の記憶。 彼女にとって、それは時間であり、感情であり、そこにある景色でした。現代アーティスト、木下友梨香さんは、九州の佐賀県のお花農家の次女として生まれました。彼女が、花の絵を描こうと思ったのはつい数年前のこと。それから一年くらいは納得のいく絵は描けなかったそう。なぜなら、花は彼女にとって描かれる対象としての植物ではなく、共に生きた生物であり、お互いの強さや激しさと共に、弱さやかなしみを共有して来たという経験があるからだろうと話してくれました。特にスイートピーが今でも上手く描けないのは、ご実家がスイートピーを専門に栽培していて、あまりにも彼女にとって、近い存在だったからのようなのです。 今回彼女が選んだお花は百合。そして初めて和を意識して制作に取り組みました。大作「百合の花」は屏風の規格サイズで描かれています。それぞれをバラバラにして屏風として飾ることも出来ます。 百合は彼女のお母様の一番好きなお花。その花の名を彼女に名付け、今その彼女の指先から百合の花が生まれた。名前というのは不思議なもので、自分を探る手助けをしてくれる時


NAGEIRE 2
先週の新緑の気持ちのよい日曜日に、半年ぶりに成城学園前にある猪俣邸で行われていた染谷康子さんのお花に会いに行きました。 このニュースサイトを始めてすぐに”NAGEIRE”という記事を書かせていただいたのですが、それ以来の展示です。春、秋と年に2度この猪俣邸を彩る草花たちは、彩るというよりも、そこにあることの自然さが心地のよい空間です。その草花はまさに華人が自ら山に入り、この日のために選んできたものだから、という理由のほかに、その器と花のバランス、その建築自体が、庭という自然界の小宇宙の中に謙虚に佇んでいて、風の通りを邪魔せず、適度に陽を遮り、一体となる心地よい色調だからでしょうか。室内は開放的で、そこには家の中でも自然を楽しみたいという人間の欲望を感じさせない、深みのあるシンプルさですべてを受け止めて調和しているように思います。 さて、投げ入れについては前回の記事に書いてありますので、ご興味のある方は是非ご覧になってください。 http://www.pomone-et-pomme.com/single-post-czwn/2018/01/02/N

